自分を知る

食べものから、自分を知る

息子が赤ちゃんだったときのこと。

あまりにキーキー泣くようなので、マクロビオティックのお料理の先生にご相談しました。

すると、先生はこうおっしゃいました。

「にんじんの食べすぎじゃない?」

 

Contents

【自分を知る】マクロビオティックからみた、にんじん

産後うつになっていたとき、誘っていただいて、マクロビオティックのお料理教室に少しだけ通っていたことがあります。

産後うつのときの体験は、こちら。

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そのとき、印象に残ったのは、「自分は食べたものでできている」ということ。

言われて、ハッとしました。

食べたもので身体はつくられている、当たり前なことですが、ちゃんと自覚できていなかったことに気がつきました。

自分の健康はもちろん、ちょっとした感情の起伏も、食べたものからの影響かもしれないのですね。

そのときに、質問したのが、上記の「息子がキーキー泣くのも、食べ物が影響しているのでしょうか?」でした。

 

【自分を知る】陽性のにんじん

なぜ、にんじんを食べすぎると、キーキー泣くのでしょう?

 

マクロビオティックでは、陰陽という考え方をするそうです。

陽は、ぎゅっと引き締まるエネルギー。

陰は、ふわーっと緩むエネルギー。

 

にんじんのような根菜類は、地中に向かって引き締まっているので、比較的陽性の野菜だそうです。

一方、赤ちゃんの身体も、小さくてぎゅっと縮こまった陽性なのだそう。

そんな陽性な赤ちゃんが、陽性のものばかり食べてしまうと、身体がゆるまなくて、キーキー泣くことで発散していたということだそうです。

 

確かに、このとき、にんじんの収穫時期で、連日ドカドカにんじんが余るので、にんじんばかり食べていましたっけ。

 

【自分を知る】シュタイナーからみた、にんじん

そういえば、シュタイナーも、にんじんについて少し触れていました。

シュタイナーでは、何といわれているのでしょう?

 

ニンジンは、地中にある根です。

塩をたくさん含んでいます。

土の力を持っており、胃に入ると、血液をとおして頭に働きかけます。・・・

ニンジンは、人間の頭を養うのにとくに適した食物です。

 

ルドルフ・シュタイナー(西川隆範訳)『健康と食事』(イザラ書房、1992年)

シュタイナーによれば、人間は、蛋白質、脂肪、炭水化物、塩の4つが必要だそうです。

そして、そのうちの塩は、脳=思考に働きかけるといいます。

 

塩は地中にたくさんあるため、植物の根は塩を多く含んでいるそうです。

そこで、根菜であるにんじんは、塩を多く含んでいるので、脳の形成に有効だと書かれています。

 

シュタイナーでも、食べたものが、人格形成に影響しているととらえられているようですね。

 

【自分を知る】まとめ

今日は、食べものから、自分について考えてみました。

  • マクロビオティックでは、食物に陰陽のエネルギーがあるとして、それを食べたときに陰陽のエネルギーの影響を受けるといいます。
  • シュタイナーは、食物の素材をそのまま摂取しているのではなく、それを食べたときに体内で生じる力によって身体が構築されるといいます。

いずれにしても、食物を食べることによって、エネルギーや力の影響を受ける、ということのようですね。

 

「人間は、食べるところのものである」とは、19世紀の哲学者フォイエルバッハの言葉だそうです。

食べものを選ぶことは、なりたい自分になることでもあるようですね。

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うめとも

田舎で農家のパートをしながら、やんちゃな一人息子の子育てに励むシングルマザー。息子の成長とともに、自分のキャリアを再び考え始める。ドイツ哲学が好き。

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