自分がわからない

子ども時代から、自分を知る

子どもたちよ
子ども時代を しっかりと
楽しんでください。
おとなになってから
老人になってから
あなたを支えてくれるのは
子ども時代の「あなた」です。

石井桃子

 

近所の図書館で、石井桃子さんの特集をしていました。

石井 桃子(いしい ももこ、1907年3月10日 - 2008年4月2日)は、日本児童文学作家翻訳家。数々の欧米の児童文学の翻訳を手がける一方、絵本児童文学作品の創作も行い、日本の児童文学普及に貢献した。日本芸術院会員。

出典:ウィキペディア 石井桃子

 

そこに貼られていたのが、上記の言葉です。

今のわたしを支えてくれているのは、子ども時代のわたし。

どんな子ども時代を過ごしたでしょうか?

 

Contents

【自分がわからない】なぜ子ども時代が大切か?

子ども時代にも、発達の段階に応じて、培われる能力も変化するそうです。

少し長文ですが、区切って引用しながら、考えてみたいと思います。

 

【自分がわからない】0〜3歳の子ども時代

 子ども時代は〈遊びの時代〉を意味します。・・・

赤ちゃんは、・・・くりかえしくりかえし練習を続けながら、ついには立てるようになり、最初の数歩を踏み出します。

そこにはすでに人間の意志が、すなわち活動への欲求が現れています。・・・

この幼い子どもがもっている活動や運動への欲求に対して、十分な空間と時間が与えられたとき、活発で行動力のある大人、実行力のある大人となるための一つの条件が満たされたことになります。

 

ピーター・ラングほか(高橋明男訳)『「子ども時代」の権利ーー第1号『脅かされる子ども時代』』(NOA企画)

3歳までの時期は、運動が大切なようです。

この時期に、運動によって意志を育てた子どもは、大人になってから、意欲的に活動できるようになります。

 

【自分がわからない】3〜5歳の子ども時代

 子どもの遊びは、3歳から5歳の間に第2段階を迎えます。

そこでは純粋な活動への欲求に、遊びのファンタジーが付け加わります。

子どものファンタジーの力は、いわば世界を新しく創造します。

子どもは感覚を通して受け取った刺激を、心の中で動かし、変容させることで、世界をつくり変えてしまうのです。

遊びのファンタジーの中には、子どもの感情の動きが表現されています。・・・

自分の感情と付き合う能力、世界に対して共感をもって、また創造の歓びをもって関わる能力が生まれるのです。

そのような能力を発達させた大人は、自分の生活や仕事の環境を創造的につくりだすことができます。

 

前掲書

子どもにとっては、1個の小石が、車になったり、おだんごになったり・・・

想像力=ファンタジーを膨らませて、遊びを展開します。

このとき、十分にファンタジーを体験した子どもは、大人になると、共感力が豊かになり、環境に対して創造的に働きかけてゆけるようになります。

 

【自分がわからない】5〜7歳の子ども時代

 5歳から7歳にかけて、子どもの遊びの第3段階が観察されます。・・・

この頃、子どもの知性や記憶力が遊びに浸透するようになります。

子どもの遊びは「目的」をもち、より持続的なものになっていきます。

この時期に繰り広げられる子どもの思考の働きは、大人になってから、主体的で生きいきとした思考活動をするための基盤となります。

 

前掲書

策略を練ったり、相手の手札を覚えておいたり、と複雑な遊びを楽しみます。

内側から・・・・思考力を発達させてゆくのですね。

 

子ども時代がなぜ大事なのか?

それは、子ども時代の遊びを通して、生きる力がつくられるからなのですね。

 

行動力。

感情生活。

思考力。

創造性。

そういった能力があることによって、大人になったとき、自立した人格が形成できるのですね。

 

【自分がわからない】創造的な人生を歩むために

【自分がわからない】わたしの子ども時代

さて、子ども時代の遊びがとても重要なことはわかりました。

振り返ってみて、どんな子ども時代をお過ごしでしたでしょうか?

 

7歳以前のことはあまり記憶にはありませんが・・・

わたしは、十分に遊んでいなかったと思います(笑)

 

キリスト教系のおりこうさん・・・・・・の幼稚園でしたので、大人がセッティングした環境で過ごすことが多かったように思います・・・

ですから、小学生になって、いきなりボランティア活動をすることになったとき、大人から何も言われないと自分から動くことができなかった、苦い思い出があります・・・

 

それから、大人の顔色を見ながら何事も判断していたために、自分の本当の気持ちがよくわからなかったように思います・・・

自分がやりたいかやりたくないか、ではなくて、先生に怒られるか怒られないか、それが行動の基準でした・・・

 

わたしの主体性のなさは、自由な遊び体験の欠如かもしれません。

 

【自分がわからない】大人になってやり直す

今、ひょんなことから農業をやっています。

家族経営の、いわば自営業です。

毎年毎年、何かしら失敗があり、それが収入に直結します・・・

大変・・・だけど、楽しい!

 

もともと、自然のなかで土いじりをするのが好きでしたので、好きなことをやっているというのもあります。

また、自分で自由にやりたいことができるという面もあります。

 

たとえば、トウモロコシ。

うちの家族は大好きなので、トウモロコシを作ろう!となりました。

ところが、周りの農家の方々には、反対されました・・・「トウモロコシなんて、お金にならないだろ」。

そこで、ちょっと変えて、白いトウモロコシを育てることにしました。

するとそれが、直売所でよく売れたのです。

つぎの年、そこの直売所は白いトウモロコシで溢れかえっていました・・・周りの農家さんがこぞって真似したのですね(笑)

 

大人になってからでも、自分が楽しいと思うことをやっているとき。

子どもの遊びのように、自由にチャレンジできるとき。

子ども時代と同じように、自分の能力を開発できるように思います。

 

今の仕事やライフスタイルに満足しているでしょうか?

それらを変えることで、必要な能力が開花するかもしれません。

そして、あなたが、新しい道を切り開くパイオニアかもしれません!

 

【自分がわからない】まとめ

子ども時代は、人格形成において、とても大事です。

子ども時代に十分に遊ぶことで、行動力や創造性、思考力をそなえた、自立した大人になることができます。

大人になってからでも、そういった能力を開発するために、仕事やライフスタイルを見直してみてはいかがでしょうか?

 

主体的に人生を切り開く・・・こちらにも書いてみました。

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うめとも

田舎で農家のパートをしながら、やんちゃな一人息子の子育てに励むシングルマザー。息子の成長とともに、自分のキャリアを再び考え始める。ドイツ哲学が好き。

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