古事記のなかで、天照大神と素盞嗚尊が、「うけひ」という占いをする場面があります。
「うけひ」をするまでのお話は、こちらに書いてあります。
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古事記から、自分を知る
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天照大神と素盞嗚尊が、お互いの勾玉と剣を交換して、それを噛み砕き、そこから神様が生まれます。
そのときに、素盞嗚尊の剣から生まれた三柱の女神が、宗像三女神。
その宗像三女神を祀っているのが、広島の厳島神社だそうです。
厳島神社といえば、海の中に鳥居が立っている風景で有名ですね。
あんな海に神社が建っていて水没しないのでしょうか?
”柔の剛に勝つ”構造
厳島神社の土台は、石でできているのだそうです。
その石の上に柱が乗っかっていて、驚いたことに、礎石と柱はくっついていないのだそうです。
干潮時には、礎石の上に柱が乗っかっている状態。
それが、満潮で海水に浸かるときは、礎石から柱が浮かび上がり、床がせりあがります。
床板には「目透し」という隙間があって、この隙間から波を逃がしているのだそうです。
こういった、波を逃がすという柔軟な構造によって、過去に一度も水没したことがないそうです。
柔軟なあり方から学ぶ
波に耐えられるくらい堅固であるより、
波を受け流す方が、かえって維持できるのですね。
自分の軸を通しながら、波に揺られて生きる。
大事なものを守りながら、しかも、世界を楽しむ。
そんな、あり方ができたら、と思います。
老子の”柔の剛に勝つ”は、こちらにも書いてみました。
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老子から、自分を知る
畑でにんじんの収穫をしていたときのこと。 頭上で、「ピーヒョロロ・・・」と声が聞こえました。 思わず見上げると、カラスが、自分よりも大きなトンビを追い払っているところでした。 ピーヒョロロロ・・・ ト ...
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