今日は、ご縁で、乗馬体験をさせていただきました。
馬が、乗っている人が首を向けた方向に歩いてくれることに驚きました。
馬は、背中の上の人のことを見上げているわけでもないのに、どうして顔を向けている方向がわかるのでしょう?
係の方によると、人の頭は重たいので、首を動かすと、重心が微妙に変わるのだそうです。
馬は、その重心の変化を繊細に感じ取って、走る方向を変えてくれるのだそうです。
本当に、よく人のことを見て感じているのですね。
Contents
人を理解する馬
クレバー・ハンスという馬のお話を思い出しました。
馬に、計算問題を質問すると・・・
その馬は、ちゃんと答えの回数分だけ、足を鳴らしたというものです。
人の言葉を理解し、計算ができる、賢い馬!
と、注目されて、調査がなされました。
すると、わかったのは・・・
馬は質問された問題を計算していたのではなく、
飼い主や周りの人たちの微妙な表情や緊張感を読み取っていた、ということでした。
賢馬ハンス(けんばハンス、賢いを意味する「Kluger」や「Clever」を付けて「独: Kluger Hans」、「英: Clever Hans」と呼ばれる)は、人間の言葉が分かり計算もできるとして19世紀末から20世紀初頭のドイツで話題になったオルロフ・トロッター種の馬である。実際には観客や飼い主が無意識下で行う微妙な動きを察知して答えを得ていた。
1891年頃から飼い主のヴィルヘルム・フォン・オーステン が出す簡単な問題を蹄で地面を叩く回数で答えると言う事で有名になり、1904年にはカール・シュトゥンプらによって調査されたが、何のトリックもないと結論づけられた。その後アルバート・モールによって飼い主の動きを追っている事が指摘され、1907年に心理学者オスカー・フングスト らによってハンスがどのようにして答えを得ていたかが解明された。観客や飼い主、出題者、その場に居合わせた誰にも問題が分からないように出題する(あらかじめ紙に書かれた問題を出題者が見ずに出題する、あるいは出題後直ちに立ち去る)と、ハンスは正解を出す事ができなくなったのである。つまり計算ができるのではなく、回りの雰囲気を敏感に察知することに長けた馬だったのである。今日ではこのような現象を「クレバー・ハンス効果」と呼び[1]、観察者期待効果としてのちの動物認知学に貢献した。
出典:ウィキペディア 賢馬ハンス
間を読む
「KY(空気が読めない)」という言葉が流行りましたが・・・
馬も、ちゃんと「空気」を読んでいるのですね。
相手の微妙な動きや表情を観察して、その奥にある意図を思いやる。
それは、立派なコミュニケーションですね。
実際に言葉を交わさなくても、通じ合うもの。
心に触れたひとときでした。
KYについては、こちらでも触れてみました。
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