日々雑感 農園日記

農薬を撒くのはなぜ?

先日、このようなクレームがあったそうです。

「ブロッコリーに虫が付いていた。」

 

それにたいしては、

「そうでしたか」

としか言いようがありません・・・

畑には虫がいるのが自然ですからね。

 

Contents

農薬の農家事情

うちの農園では、なるべく農薬を撒かないようにしています。

(全く撒かないと、出荷先がなくなってしまうので、必要最小限の量を散布しています。)

ギリギリのところを攻めるので、どうしても、虫が付いてしまうことがあります。

 

けれども、虫が付いているというのは、クレームとして扱われています。

そして、クレームがあった場合は、その農家を出荷停止にするというところもあります。

これは、東京など都心のスーパーなどが顕著です。

 

出荷停止になってしまったら、農家は大変困ります。

せっかく作ったお野菜を、売ることができなくなってしまうからです。

 

それでは、一般の農家さんはどうされるでしょうか?

 

消費者に合わせて

そこで、農家さんたちは、はじめからバンバン農薬を散布するのです。

 

その年に、アブラムシなどの害虫が大量発生するかどうかは、わかりません。

けれども、一匹でも虫が付いたらクレームになってアウトだとして、不必要であろうがバンバン撒かざるを得なくなってしまうのです。

 

つまり、東京へ出荷するお野菜ほど、農薬の散布量が多くなってしまうのです。

これは、消費者のクレームの量に比例します。

 

そもそもお野菜って?

お野菜は、生き物です。

農産物は、工業製品ではありません。

同じ味、同じ形、それを農産物に要求することは、本来、できない相談です。

 

お野菜には旬があり、天候にも左右されます。

お野菜は、大地で育つのであって、大地には当然、自然の生き物たちも共生しています。

 

その自然とのつながりが、どうも見えなくなってしまっているのでは・・・

と、感じることがあります。

 

大地の命をいただいて、わたしたちの命が生かされていること。

そんな、当たり前のことが、罷り通らなくなってしまっている・・・

そのことに、危機感を抱くのでした。

 

 

 

日頃のちょっとしたことから、感じる問題点。

それは、あなただからこそ発信できるものかもしれません。

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うめとも

田舎で農家のパートをしながら、やんちゃな一人息子の子育てに励むシングルマザー。息子の成長とともに、自分のキャリアを再び考え始める。ドイツ哲学が好き。

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