「ママ、シートベルトちゃんとしてないと、おまわりさんにおこられちゃうんだよね。」
4歳の息子が、こう言って車に乗りこんできました。
そういえば、以前、息子にシートベルトをするように注意したとき、
「なんで、シートベルトしなくちゃいけないの?」
と息子に聞かれて、
「おまわりさんに見つかったら困るから。」
などと、ついつい答えてしまっていたのでした・・・
これは、まずかったな・・・
と、反省したのでした。
Contents
倫理と道徳の違い シートベルトをしなくてはならない理由
なぜ、シートベルトをしなくちゃいけないのでしょう?
それは、大事な生命を守るためですよね。
そして、それは本来、誰かに強制されたからやるものではないはずです。
息子を愛しているから、その生命の安全を守るためにやることです。
それを、お巡りさんに怒られるから、などと、
他人に言われるからやるなんて子どもに伝えてしまったら、
無責任で不自由な態度を示してしまったことになります。
倫理と道徳の違い 自律的であるには
これは、道徳や倫理といった問題に関わってきます。
改めて、道徳って、何でしょうか?
倫理は、どう違うのでしょうか?
道徳(どうとく)は、中国の古典を由来とする観念であり、「道」と「徳」という2つの考えからなる。道とは、人が従うべきルールのことであり、徳とは、そのルールを守ることができる状態をいう[1]。道徳的規範(どうとくてききはん)や道徳性(どうとくせい)ともいう。倫理(りんり)はいくつかの意味をもち、道徳を表すことが多い。モラルとも称される。
出典:ウィキペディア「道徳」
しないといけないからする。
お巡りさんから怒られるからする。
他人に言われたからする。
これは、道徳ですね。
道徳は、外側から強制されるもの。
対して、したいからする。
生命を危険に晒したくないから、シートベルトをする。
自分がやりたいと思ったからする。
これが、倫理なのだそうです。
倫理は、内的に欲求されるもの。
行動の規範を、外に求めるのか、内に求めるのか、その違いといったところでしょうか?
子どもには、倫理的な態度をお手本に示したいものですね。
何が正しい行為なのか、誰かが考えてくれる、誰かが決めてくれたものに従っていればよい・・・
それでは、決して倫理的にはなれません。
なぜそれをするのか。
それを、自分で考えて行動すること。
それが、自由なんでしょうね。
意外とできていない自分に気づかされた、一日でした。