世界のはじまりって、どんなだったのでしょう?
人間は、どのようにしてできたのでしょう?
旧約聖書の『創世記』のなかに、神々がどのように世界をおつくりになったのか描かれています。
今日は、『創世記』の天地創造の記述から、自分について考えてみたいと思います。
Contents
【自分を知る】神々が人をつくった
【自分を知る】天地創造
ユダヤ教とキリスト教の正典である『旧約聖書』。
その旧約聖書の一番はじめに『創世記』という書があります。
そこには、「世界創造」と「人間誕生」の創世神話が描かれています。
第一の日、天地が創造され、光と闇が生まれます。
第二の日、水と水の間に、大空ができます。
第三の日、水と地が別れて海と陸ができ、陸の大地から植物が生まれます。
第四の日、天空に星々ができ、日、月、星の明かりが生まれます。
第五の日、海と空から、それぞれ魚と鳥が生まれます。
第六の日、陸の大地から獣が生まれます。そして、ついに人間が誕生します。
神はまた言われた、
「われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り、
これに海の魚と、空の鳥と、家畜と、地のすべての獣と、地のすべての這うものとを治めさせよう」。
創世記 1.26
【自分を知る】エロヒム
ところで、ここに書かれている「神」は、「エロヒム」の訳だそうです。
「エロヒム」とは、ヘブライ語で神の複数形なのだそうです。
エロヒム ( ヘブライ語 :אֱלֹהִים )は、ヘブライ語聖書に登場し、神を表す普通名詞。文脈により何を指しているかは変わり、唯一のエロヒームはיהוה(ヤフア)である。
この言葉は、セム語系で神または判事を意味するのエールの複数形と同じであり、ウガリット語のイルとも同根である。イルは、エライオン(「最も高きもの」の意)とも呼ばれるが、慣習的に「エロヒム」と発声される。
出典:ウィキペディア エロヒム
つまり、天地創造をなした神は一人ではなかった。
複数の神々の共同作業だった、ということなのですね。
わたしは教えていただいて、はじめてそれを知りました。
ヤハウェといえば唯一神というイメージが強かったので、天地創造の神も唯一の神の業だと思っていました・・・
複数の神々が集まって、それぞれの得意な分野で共同し合って、世界をつくりあげていった・・・
それは、人間もきっとそうなのでしょうね。
いろいろな人たちが集まって、それぞれの得意なことで協力し合って、何かをつくりあげてゆく。
それがコミュニティの本質なのかもしれません。
【自分を知る】自分も一人ではない
神も唯一ではなくて、複数いらっしゃる・・・
よく考えてみたら、自分も、一つではないですね。
人間の身体は、約60兆個の細胞の集まりだそうですね。
そして、腸内には、約100兆個の微生物が住んでいるのだとか。
また、先祖を遡ると、面白いことに、細胞の数と同じ、約60兆の人の数になるとおっしゃる方もいました。
本当に、考えられないほどの生命のつながりによって生かされている。
自分の広がりに神秘を感じます。
【自分を知る】まとめ
今日は、『創世記』の天地創造から、自分について考えてみました。
世界創造の一番最後に人間誕生をなしたのは、エロヒム、すなわち、複数の神々でした。
創造の奇跡は、多くのものの共同作業によってなしとげられたのですね。
そして、この自分も、よく考えてみたら、多くのものの共同作業によって存在できています。
そんな膨大なつながりによって生かされている自分。
感謝の念とともに、その壮大さに圧倒されます。