わたしは、どういうわけか、3箇所の社会保険労務士事務所に勤務しました。
どこも同じ仕事内容、使っているソフトまで同じでした。
けれども、職場はまったく違っていたのです。
人間が変わるとここまで違う・・・
今日は、人的環境からの人格形成について、書いてみようと思います。
Contents
【自分を知る】わたしの転職体験
【自分を知る】体育会系の恐怖ですくむ、スパルタ事務所
はじめに勤務したのは、田舎ですが、比較的大きな事務所でした。
わたしのはじめての社会経験です。
初出社の朝から、驚きでした。
朝礼では、一人が社長に指名されて、前に立ち、大声で社訓を唱えます(社訓は当然、暗記していなければなりません)。
それに次いで、残る社員全員が、大声で社訓を復唱します。
声が小さいと怒られます。
朝礼が終わった頃、会長がギロリと横目で睨みながら、出社されます。
もちろん、社員はやっていた仕事を中断し、起立して大声で挨拶します。
わたしは部活を思い出しました。
また、社内行事も充実してしまっていました。
お花見、創立記念、バーベキュー、社員旅行・・・月に1回はお休みがこれらに充てられました。
もちろん、新入社員は座ってなどいられません。
会長、社長、常務など、お偉方にお酒を注ぎに行ったり、欲しいと言われれば買い出しに行ったり・・・
女子同士が近くに固まって座っていると怒られ(小学校時代を思い出しました)・・・
そして、必ず余興。
もちろん、事前に練習しています(残業手当は出ません)・・・
そんな環境で、主に精神を鍛えられました。
【自分を知る】アットホームな、和気あいあい個人事務所
さて、前の事務所をめでたく寿退社したわたしは、少し都会の個人事務所に就職しました。
所長の先生と、その奥様と、わたしを入れてパート3人の、こじんまりした事務所です。
人間関係ストレスフリーの初体験です!
納期はありましたが、仕事量もそこまで多くなく、落ち着いて仕事ができました。
所長の先生はご親切で、なんでもお聞きすることができました(前の事務所では考えられなかったことです)。
また、小さい事務所のおかげで、全体の仕事の流れもよくわかりました。
【自分を知る】私語厳禁、超個人主義事務所
ところが、当時の夫が、まさかの仕事を辞めて、実家に帰ってしまいました。
なぜか、当時のわたしは、周囲の大反対を押し切って、はたまた夫を追いかけて夫の実家へ行きました。
ちなみに、結婚のときのドタバタはこちらに詳しく書いてあります。
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本州を東から西へ大横断。
そこでも、同じく社会保険労務士事務所に就職しました。
そこも、人間関係ストレスフリー!
なぜかといえば、人と接触がないからです。
私語厳禁、同僚との飲み会もコッソリ、という事務所でした。
驚いたことに、決裁もありません。
自分で書類を作成し、そのままノーチェックで役所提出、顧客に納品の流れでした。
わたしはすでに仕事のやり方は知っていましたので、とてもやりがいを感じました。
自分が工夫すればするほど、どんどん新しい仕事を自分で開発してゆけたからです。
【自分を知る】環境から自分をつくる
【自分を知る】社長スピードが身につく
1番はじめの事務所に入社したてのとき、まだお客様の顔を覚えていなくても、社長様が来たのか、事務員が来たのかは、すぐにわかりました。
スピードが全く違っていたからです。
電話応対なども顕著でした。
社長様を相手に、「少々お待ちください」と言って30秒以上待たせようものなら、
プッツン!
電話を切られてしまいました。
おかげさまで、スピード感は身につきました。
【自分を知る】見えないところで努力する
2番目に就職した事務所で、朝早く出社したときのことです。
まだ誰もいない時間に、所長の先生がお一人でトイレ掃除をされていました。
わたしはとても感銘を受けました。
誰も見ていないところで、人知れず努力すること。
それを学びました。
【自分を知る】自分で一からやってみる
3回目の事務所では、やりたいように仕事をさせていただけました。
他の事務所では触らせてもらえないような、システムの重要な設定まで、自分一人でやりました。
失敗したら、全て自分の責任です。
けれども、そこに、やりがいと楽しみを見出しました。
【自分を知る】まとめ
わたしは3つの転職経験から、環境の力で自分を変えてゆくことを学びました。
なりたい自分になれる環境、という視点で、転職を考えてみるのも面白いかもしれません。
自分に向いている仕事を探すこともとても大切ですが、やりたい仕事があるのでしたら、それに必要な資質を、環境の力を借りながら、自ら開発してゆくのもよいですね。