日々雑感

言葉のキャッチボール

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息子の発表会から

今日は息子のオイリュトミーの発表会でした。

 

オイリュトミー?

舌が絡みそうな言葉ですね。

シュタイナー教育で実践されている、運動芸術といわれるものです。

運動と芸術ですので、ダンスのようなもの、といったら近いでしょうか。

オイリュトミー(Eurythmy)とは、オーストリア神秘思想家教育家であるルドルフ・シュタイナーによって新しく創造された運動を主体とする芸術である。ある種の舞踊ないし総合芸術パフォーミング・アーツであるとも言われる。ギリシア語のευ(eu:美しい)、ρυθμός(rythmos:リズム)から名付けられた。

出典:ウィキペディア オイリュトミー

わたしも自分でやったことはないので、詳しくはわかりませんが・・・

どうやら、音=言葉というのは、動くことなのだ、というのが思想の根底にあるようです。

母音のこの音にはこの動き、和音の音にはこの動き、と、音に対応する動きが決まっているようです。

 

童謡「アイアイ」

といっても、4歳の息子がやっているのは、わらべ歌などにあわせて手足を動かしたり、棒を動かしたり。

 

今日の発表会では、みなさまご存知の「アイアイ」の歌にあわせて、毛糸で編んだボールを投げ合う、というものでした。

 

アイアイ アイアイ おさるさんだよ♪

アイアイ アイアイ みなみのしまの♪・・・

 

この、はじめの「アイアイ」で、先生が子どもに向かってボールを投げ、

つぎの「アイアイ」で、ボールを受け取った子どもが、今度は先生にボールを投げ返す、という動作を繰り返していました。

 

自分と相手との間にあるもの

そおっとボールを投げ返す子。

勢いよく投げ飛ばす子。

掴んだまま離さない子。

いろいろいて、興味深かったです。

 

発表会では、キャッチボールの意味を教えてくださいました。

このキャッチボールは、コミュニケーションそのものなのだそうです。

相手からボールを受けて、それを返す。

この動きは、言葉の動きでもあるのだそうです。

 

先生が受け取りやすいように、懸命にボールを投げようと努力する子どもたち。

それが、相手を思いやることや、相手に自分を表現することの練習になっているのですね。

 

人と人との間に流れる、あたたかい心。

それを感じたひとときでした。

 

運動と言葉については、こちらにも書いてみました。

子どもと言葉

日本には代表的なシュタイナー学校が、7校あるそうです。 東京に2校と、神奈川、北海道、愛知、京都、福岡にそれぞれ1校だそうです。   シュタイナー教育は自由教育の象徴的存在とも捉えられており ...

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うめとも

田舎で農家のパートをしながら、やんちゃな一人息子の子育てに励むシングルマザー。息子の成長とともに、自分のキャリアを再び考え始める。ドイツ哲学が好き。

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